Trivia


 
 7-ELEVEn 7-Eleven 
 セブン・イレブンのロゴで末尾の n だけが小文字になっているのは、すべて大文字だと攻撃的 (aggressive) に見えるため、末尾の文字を小文字にすることで優雅な (graceful) 感じに見せるためだという。1960年代に同社の社長であったジョン・P・トンプソン・シニアの最初の妻の提案によるもの。
 DAIKIN ダイキン工業株式会社
空調設備の大手メーカー。創業当初の大阪金属工業所から、大阪の「大」と金属の「金」を組み合わせたダイキンに由来する。頭文字語 (acronym) の一種。当時からの愛称でもあったらしい。
 GODIVA Godiva Chocolatier

ベルギーのチョコレート・メーカー。イングランドの伝説に出てくるゴダイヴァ夫人(Lady Godiva)に由来する。古英語ではGodgifu, Godgyfuなどと綴られ、'good gift'を意味する。Godiva はラテン語風の綴り。古英語の gifu, gyfu の <g> は [j]、<f> は有声音に挟まっているため [v] と発音される。したがって、語全体では [godjivu](goad-yivuのような発音)となる。ちなみに、GODIVAの英語発音は [ɡədáivə]、フランス語発音は [gɔdiva]である。

 DCM DCM株式会社

1995年に北海道釧路市発祥の「石黒ホーマ」が東北の2社を吸収合併して新会社「ホーマック」となり、その名称で北海道民に親しまれてきたが、2022年から全国の店舗(DCMカーマ・DCMダイキ・DCMホーマック・ DCMサンワ・DCMくろがねや)から「ホーマック」などを順次消してDCMに統一することを発表。DCMはDemand Chain Management(お客さま視点からの流通改革)とDo Create Mystyle(くらしの夢をカタチに)に由来する。ホームページでは、MystyleをMy Styleとして表記する箇所もある。

 enherb ハーブ専門店 enherb
herbに、名詞を動詞化する接頭辞en-を付加して作られた造語。直訳は「ハーブする」で、「私たち日本人も、もっとハーブを取り入れて、健康でより心豊かな毎日を過ごそう、という理想を表して」いるとのこと。ただし、名詞に付くen-は、本来は「~の中に入れる」(e.g. enshrine, entomb, etc.)、「~を与える」(e.g. encourage, empower, etc.)、または「~にする」(e.g. enslave, etc.)なので、「ハーブする」という直訳は言語学的には若干無理があるかもしれない。
 DEDEGUMO 出雲千こ 有限会社

創業者、出雲千虎(Senco Izumo)の名前に因んで、ブランド名にしているらしい。「出雲」の IzumoをDegumoに読み替えている。DEDEGUMOは、de Degumoと分析できるかもしれない。フランス語の de ('of, from')と関係があるだろうか。

 ARCS アークスグループ

 グループを構成する個々の企業が「弧(arc)」であり、それがまとまって大きな円(arcs)を作り上げ、地域貢献を目指していることから。また、ARCSは、Always, Rising, Community, Serviceの頭字語でもある。

   DOUTOR 株式会社ドトールコーヒー

 創業者、鳥羽博道(とりばひろみち)が修業時代、サンパウロで住んでいた住所が「ドトール・ピント・フェライス通り85番地」だったことに由来する。ピント・フェライスは人名で、地域医療に貢献した医師で、それが通りの名前になったもの。doutorはポルトガル語で、英語のdoctorに相当する。

 ORBIS オルビス株式会社

 ラテン語の orbis(円、天空)から。球体・軌跡・宇宙の広がりを意味するらしい。英語の orb に相当する。ちなみに自動速度違反取締装置の通称「オービス」も orbis から。球体の「眼」に「監視」の意味合いを込めた製品名。

 DHC 株式会社ディーエイチシー  

 Daigaku Honyaku Center (大学翻訳センター)からの頭字語。 吉田嘉明 代表取締役会長が創業し、当初、大学相手の委託翻訳業務を始めたことによる。

 LIXIL 株式会社LIXIL

 LIVING(住)とLIFE(生活)を掛け合わせた「住生活」を意味する造語。「LI x LI」から英単語風にアレンジしたものか。

 Jms ジェームス

 Joyful Motorist Shopの頭文字を取ったもの(頭字語 acronym)。

 LeTAO 小樽洋菓子舗ルタオ本店

 Le Tour Amitie Otaru(小樽の親愛なる塔)の頭文字を取ったもの(頭字語 acronym)。「ルタオ」は、「オタル」の逆さ読みは意識しているかもしれないが、安易な並べ替えではないようだ。

 ROYCE' 株式会社 ロイズコンフェクト

 代表取締役社長 山崎泰博氏の「ヤスヒロ」を逆さ読みした「ロヒスヤ」から。音の響きや画数を考慮して「ロイズヤ」。「ヤ」は「屋」に通じるところから、お菓子屋さんに当たる英語 confectionery の一部を加えて、「ロイズコンフェクト」と名付けられる。「ROYCE'」は「ROYCE'S」の「S」を省略したもの。

 B-cle コスモ石油

 Best Car Life Entertainment からの造語(頭字語 acronym)。英語の vehicle(乗り物)に懸けている。

 FANCL 株式会社ファンケル

 FANCY(愛らしい)とFINE CHEMICAL(精密化学)を組み合わせた造語。シンボルマークの「F」には、以下の3つの意味が込められている。

 1.Fancy 高度技術で夢のある

 2.Fine 上品で混ざり気のない製品

 3.Fresh 新鮮

ちなみに、encl. や incl. などの略語を除くと「-ncl」で終わる英単語は通常ない。ファンケルの「ケ」は chemical に由来するのであろう。

 BeanStalk 大塚製薬

 民話の『ジャックと豆の木』をイメージして社名にしたもの。beanstalkは「豆の木」。stalk は通常 [stɔ:k] と発音されるが、アメリカ英語では [sta:k] とも発音されること、希少性や語呂の良さなどを考慮して「ビーンスターク」になったとのこと。